自転車等駐車料金条例について
No.10
私は、議第217号「京都市道路附属物駐車場の自転車等の駐車料金に関する条例の一部を改正する条例案」について、討論をおこないます。
今回の改正案は、阪急電車桂駅東口付近に自転車駐車場を設置しようとするものであります。この駅ではすでに阪急電車が設置しているとはいえ、その収容台数が需要に比べて少ないため、今でも駅周辺に700台以上の自転車が止められています。そこで今般、本市が設置することになったものですが、駐輪場は必要なものであり、従って議案には賛成です。しかし本来は鉄道事業者が必要に応じて設置・増設すべきものであり、この点については、他の駅なども含め、本市からの働きかけを強めるよう要望しておきます。
大きな問題は、設置の場所と料金であります。桂駅より150メートルも離れた所に作られるもので、しかも一ヶ月の定期料は一般2700円、学割でも2500円で、阪急の2400円よりも高くなっています。遠くて高く、これで本当に利用されるのでしょうか。大変心配です。そこで、確かに場所についてはいろいろな制約もあるでしょうから、せめて料金については、今回のケースをはじめ、その設置の個所箇所に応じてもっと柔軟に設定するようにすべきではないでしょうか。少なくとも本議案の事例については、料金の値下げ等の対応が必要であると考えます。
そもそも鉄道駅へ出るにあたっては、運賃や路線・本数など駅への公共交通機関が住民の実態や願いに十分応えていないからであり、不便だからこそ自転車に乗るのであって、しかも、自転車と鉄道とを、その手段が違うだけで連続した一連の移動の流れと考えると、ただ乗り換えるだけのために料金がかかるのは逆に不自然ともいえるわけであります。料金が高ければせっかくの自転車駐車場も利用されず、結局はまた放置自転車がふえることにもなりかねません。わが党は、かねてから駐輪場の利用料を引き下げて施設の利用拡大と地下鉄等公共交通の発展を訴えてきたところであります。利用しやすい料金にするよう、積極的な検討を求めまして、討論といたします。