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活動日誌

市長が113億円の債権回収を放棄

No.603

「返ってくる」はウソだったのか。「渋滞するから高速道路を」と言っていたのに、今になって「通行量が計画通りに至らず返してもらえるメドがない」とはこれいかに!?無謀な高速道路を推進してきた責任はどうなのか。普段、「財政危機」の連発なのに、113億の債権を放棄とはこれいかに!?トンネルの半分だけ現物で返してもらったことにして一体何の意味がある?

    将来戻ってくるハズの、高速道路出資金113億円の放棄を市長が決定、議会に提案、自民党・公明等などの賛成多数で可決。「通行量が少なく回収のメドがない」とのことですが、元々、「出資金も戻ってくる」と言って高速道路を推進してきたのは市自身であり、反省的総括抜きに、市民の財産を放棄しようとするのは、開き直りと言うべきです。

 山科から南区の河原町十条のインターチェンジを経由し、近鉄上鳥羽口駅の上、油小路通りの上を宇治川方面へ通じる高速道路が走っています。この山科・河原町間のトンネル=高速1号線を市に払い戻すとともに、市がこれまで高速道路建設につぎ込んできた出資金の返済を求めないこととする、との二つの議案を市長が提案、払い戻しは日本共産党も賛成ですが、債権放棄の議案については、日本共産党は、継続審議を求めましたが他党が否決、従って、この議案には反対しました。
 「渋滞解消」を口実に、市は無謀な高速道路建設を進め、事業費三千億円弱のうち、市民の税金七百億円余りを負担、このうち113億円の出資金を出してきました。通行料金で建設費の借金を返し、最終的には出資金は市に戻ってくる、との当時の市幹部の約束でした。しかし高速道路KKや債務返済機構の借金は未だ一千億円以上も残っており、通行量は、京都の高速道路では予定の3割しかなく、戻ってくるアテがありません。今回、国が、トンネルを「現物」で払い戻すとともに、有料道路から市の無料道路に移管するとの方針です。
 しかし車優先の高速道路推進、過大見積もりの反省抜きに、113億円もの出資金を事実上放棄するのはあまりにも無責任です。無料化自体は賛成ですが、そのことと返済放棄は別の問題です。

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