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活動日誌

敬老乗車証を守ろう

No.652

 8月27日、標記連絡会の皆さんたちが、市役所前で訴え、前回提出分以後に集められた署名を市に届けられました。京都市では「財政危機」を理由(口実)として、同制度の見直しをずっと検討中です。廃止と言うよりも、「持続可能な制度の維持」が建前ですから、名前だけは残す方針です(「廃止」は市民の反対が大きいので、こういう言い方で実質改悪を狙うわけです)。例えば「乗るたびに100円」とか、年一回交付更新時の自己負担の値上げとか、等々でしょうが、これらではいずれも利用が激減し、「外出促進でお元気に」との制度の根本的趣旨自体が損なわれてしまいます。
 どれくらいの頻度で乗車されるかとの想定で係数を設定、その計算式をもとに、乗車証で乗られた運賃相当分を、保健福祉局が交通局に支払うという仕組みになっていますが、私見では、小児運賃と同じような考え方で高齢者運賃のような、勿論割引の、額を設定し、これを元に上の計算式を組み直すといった方法はどうでしょうか。もっと言えば、元々の想定を変えれば、この計算式の変更は可能です。要は、保健福祉局はいくら出す、交通局はいくら受け取るということですから、現行制度を維持したうえで、そこの政策的判断だと私は思います。当面、高齢者運賃の設定での計算式構築は十分根拠があると思います。如何でしょうか。少なくとも、現状維持で、今より財政が膨張することは食い止められるのではないか。「どんどん増えていく」論への反論にはなると思います。「守れ」一筋も立派な方針ですが、一方、財政上の対策も、我々の立場から言っても必要だとの想定で考えた場合の話ですが。
 現在開催中の「市行財政審議会」でも「やり玉」に上げられていることは周知の通り。これはこれでまた別の機会に反論の予定です。
 写真は、市役所前での訴えと、前回提出以降に寄せられた署名の提出の場面です。

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